Keita Tsuji

論文のコメント

[2601.09067] Web of dualities on non-orientable surfaces
with Ippo Orii

Ising CFT が Majorana CFT と等価であるという話は昔から有名で、最近は non-anomalous な Z_2 対称性がある系なら Fermionization ができるという一般化が知られている。これはスピン構造から定まる quadratic refinement を使っているわけだが、2025年9月に折井さんに向き付け不可能な曲面でも Pin- 構造の quadratic refinement を使えば Fermionization を自然に拡張できるのではないかという話を持ちかけられた。そういう論文は既にあったが、群構造や SymTFT、S^1 上の Hilbert 空間のセクターの議論などは調べられていなかったので調べた。TQFT まわりの部分と CFT の部分でうまく分担できたと思う。arXiv に投稿したあと折井さんと柏二郎に行ったが、この日はアブラが大きくておいしかった。
My photo. Figure 1: 柏二郎中ラーメンヤサイアブラ。

[2603.25508] What happens to wavepackets of fermions when scattered by the Maldacena-Ludwig wall?
with Yuji Tachikawa, Masataka Watanabe

フェルミオンのモノポールによる散乱で量子数が保存できないように見えるという問題が Callan-Rubakov 問題として昔から知られている。この問題と関連する CFT の境界条件である Maldacena-Ludwig 境界条件は理論を unfold すると conformal であるばかりかトポロジカルになる。それで元々は時間方向に伸びていた境界条件を横倒しにすればユニタリ変換として状態に作用することになり、そうするとフェルミオンが2つある状態への作用が具体的に計算できる。すると散乱前は2個だったフェルミオンが、散乱後には粒子数の期待値が無限大になってしまうということが分かる。というのを昨年からずっとやっており、2月についに粒子数の期待値が無限大であることが証明できて論文になった。